【狛江 重度訪問介護】高給料・高待遇では選ばれない時代
2022/08/27
10年前、重度訪問介護の夜勤の時給は1800円が相場でした。
2022年現在、重度訪問介護の夜勤の時給は2000円を超えてきました。
弊社の重度訪問介護の深夜帯の時給は2500円を超えている方もいます。
シフトも自由に選べますし、処遇改善加算も取得しておりパートさんにも会社の利益に応じたボーナスが支給されています。社会保険加入者には、退職金積立もおこなっております。
「主体的に働く」そのためには、ビジョンの共有が必要であり、コミュニケーション。特に雑談ができる場が必要です。弊社には、「お菓子パーティー」という名の雑談交流の場を第3日曜日に開催しております。
※コロナの影響で、直接交流ができない場合にはzoom参加できるように工夫もしております。
職員が感じている課題を解決していくために、委員会の設立や社内ベンチャーを立ち上げる用意がありますが、まだ実現には至っておりません。
高給料・高待遇・やりがいこれらを実現できる環境を整えているつもりではあるのですが、これだけでは人が集まらないということがわかりました。
今、求められているのは、「休日」です。
これは、年間休日120日あれば良いというものではありません。
休みたい時に休みたい分だけ休めるという意味の「休日」です。
訪問介護業界は、とにかく休みを取りづらい職業です。
なぜなら、休んでしまい代わりのヘルパーが見つからなかった場合、利用者さんの生活を支えられる人がいなくなってしまうからです。独居の方の場合は、なおさらです。
では、どのように休みを取っているのか。
2ヶ月ほど前から、この日休みたいので調整してほしいという希望を聞き取り、自社で調整を行います。
しかし、自社内で調整が難しい場合には、他社にお願いをし承諾していただけたら休みを取れるというような感じです。
ちなみに、GW、シルバーウィーク、お盆や正月は、関係のない職種の1つに数えられています。
この状況を打開するためには、運営から経営にシフトチェンジをする必要があると考えています。
福祉の事業は、社会保障の一環として、制度の上に成り立っているため、運営基準に沿った運営を行えば理論上、事業運営は成立するようになっています。しかし、今求められているのは、管理を超えた経営力です。無駄を省きコストカットを行い、生産性を向上させる。より細かく柔軟さを兼ね備えたマネジメント。大手には真似できないユニークさと利益を生み出す構造。
ITを駆使し、人にしかできないこと・ITに任せた方が効果の高いことを選別した上で人にしかできないことを追求したサービス。その人のスキル・能力に応じた基本給と歩合。プロフェッショナルとして誇りと待遇。既存の訪問介護のあり方を一新させた経営。小さな事業者の強みを最大限に活かした経営に魅力や希望を感じてもらえなければ選んでもらえない時代なんだと感じています。
ケアベースこうのすけが次に実現させることは、長期休暇の取得できる事業所です。
前提条件は、普段担当しているヘルパーが休み、代わりのヘルパーは入った際に、サービスの質が落ちないこと。正月やお盆などでも、ヘルパー全員が一斉に休むということは回避すること。
どのようなカタチで実現できるかはまだ未知ではありますが、この課題に挑戦し解決する意義は大きいのでトライして参ります。
5年以内に実現し、ケアベースこうのすけの仲間が東京都内で大活躍し、”ケアベース”を知らない在宅支援関係者はいない時代をつくっていきたいですね。