【重度訪問介護 ブログ】 重度訪問介護の難しさ その4 〜初心者編〜
2025/02/15
重度訪問介護の難しさについて考えてみようかなと思います。
重度訪問介護の難しさは、悩み事があっても、周囲に相談しづらいところですね。
施設と違って利用者とヘルパーとで、1対1のお仕事なので、ちょっと聞きたいなと思ったことがあったとしても、すぐに聞くことができません。
利用者さん本人にやり方などを聞ききなら教えてもらえることも、もちろんありますが、障がいの程度によっては、文字盤や口文字などその方独特のコミュニケーション手法が必要となることもあります。
また、病気の進行具合によっては、意識はしっかりとしているのに意思疎通ができない方もおられます。
そうなってしまうと、暑いのか、寒いのか。痛いのか。嬉しいのか。さえ、判断しづらくなってしまいます。
一昔前は、ヘルパー自身が利用者さんに怒られたり、睨まれたり、文句を言われながら、葛藤し、乗り越えていくしかありませんでした。
乗り越えるたびに、自分の知識が深まり、スキルが高まりました。
おや?何やら聞こえてきましたよ。
「事務所で話せばいいだけじゃないの?」
「正解◎」
まさにその通りな話ではありますが、小さな事業所だとほぼ全員が現場に出ているので事務所に行っても人がいないことの方が多いかもしれません。
また、訪問系介護特有の「直行直帰」と「複数社に登録」という働き方もあるために、事務所で何かをするという文化が定着しづらい現実もあります。
弊社の対応として、
1、記録をIT化し、「確認したいこと」「連絡したいこと」「報告すること」を気軽に打ち込める社内SNS「Talknote」を使用しています。
2、コアメンバーに対してではありますが、毎週オンラインMTGを実施しており、近況報告等をしております。
3、夢MTGと題して、自分の夢を語る機会を設けています。達成したい未来があるから、『今』を頑張れたりもするものです。
大切なことは、コミュニケーションの総量。
気軽に話せる雰囲気と学習できる職場環境をどのように構築するのか。
そうすることで、施設と比べるとほんのわずかなことではあるかもしれませんが、相談のしやすい環境構築ができてきます。
理想を言うならば、事務所に「遊びにきました」とふらっと来てくれると嬉しいのだけどね。