【重度訪問介護 ブログ】重度訪問介護の難しさ その2 〜初心者向け〜
2025/01/31
重度訪問介護の難しさについて考えてみようかなと思います。
今回題材にしたいのは「距離感」についてです。
距離感と問われると何を連想されますか?
物理的距離感ですか?心の距離感ですか?家から職場までの距離ですか?
全部大事ですよね。
身体介護をするにあたり、相手と自分との距離感によってお互いにかかる負担感が変化します。
近ければ近いほど力は伝わりますが、窮屈になってしまいます。反対に遠ければ遠いほど不安定になってしまいます。
自分にとってどのくらいの距離感だと身体介助しやすいのか、相手への負荷も少ないのか、検証し続けることは大事だと考えています。
心の距離に関しても、何でも言うことを聞くことが優しさとは言えない時もあれば、最期だからできる限り叶えてあげたいよね。となることもあります。
お節介と気が利く。善意とすべきこと。思い込みと根拠。は意識して振り返る必要がありますし、優しさと正義感を間違えてしまうと厄介です。
良かれと思ってはじめたことが、いつの間にかすべきこととなり、いつしか周りを批判することとなる。
正義感は確かに大事な要素の一つです。ですが、誰のためのケアなのかを忘れてはいけませんよね。
自分の感情を満たすためではなく、相手の生活を支援するため。
心も身体も少しでも楽になってもらえると嬉しいですよね。
最後に移動距離ですが、だいたい1時間なら訪問してくださるヘルパーさんが多いです。
最寄駅からちょっと歩いちゃう方の訪問は断られがちですが、「ちょっと歩くくらいが健康的でいいのよ」と言ってもらえると個人的には嬉しいんだよな〜。
っと最後は願望でした笑
そうそう。
忘れちゃいけない距離感がありました。
利用者さんやそのご家族との距離感。
ヘルパーはあくまでもヘルパー。
家族になれるわけでもないし、家族に代われるわけでもない。
親しくなることがあってもあくまでもヘルパー。
親しき隣人といった感じでしょうか。
どうしても、長時間かつ長期間のおつきあいになることもありますので、
「私が介護しなくちゃ」と抱え込んでしまうヘルパーも時々見受けられます。
責任感があるのはいいことですが、ヘルパーが相手に依存してしまうのはやめましょう。
だけれども、相手の依存先を増やすことは、ヘルパーにとって大事な仕事なんですよ。
わかりやすい表現をするならば、利用者さんが頼れる人・場所・没頭できるナニかを増やしましょう。
これが自立支援です。