【重度訪問介護 ブログ】 重度訪問介護の難しさ その3 〜初心者編〜
2025/02/10
重度訪問介護の難しさについて考えてみようかなと思います。
介護職がブラックだと言われてしまうことに直結するであろう。
もしくは、パワハラと言われてしまうかもしれない恐ろしいこと。。
それは、、、
「穴をあけない」ということですね。
正確には、「シフトに穴をあけると、利用者さん(患者さん)の生活が成り立たなくなってしまう。」
つまり、担当している訪問日を休むときには、必ず、代役を立てないといけないということです。
決して休んではいけないという意味ではありません。
重度訪問介護とは、ヘルパーがいないと日常生活を送ることが難しい方のための支援と考えてもらえるとわかりやすいと思います。
ヘルパーが穴をあけてしまうと(訪問予定時間にヘルパーが不在だと)、トイレに行けない、お風呂に入れない、外出できないならまだマシなほうで。
※マシなだけであって決して良い状況ではありません!
呼吸器がついている方だと、呼吸器が外れてしまったらお亡くなりになってしまいます。
吸引ができないと、肺に痰がたまってしまい呼吸が苦しくなってしまいます。
最悪の場合、窒息もありえます。最悪を免れたとしても、肺に痰がこびりついてしまい呼吸苦が継続してしまう恐れもあります。
これが重度訪問の世界かなと。
ふむふむ。
であれば、交代要員がたくさんいたらいいだけじゃん?
まぁ、そううまくいかないのが困ったところなんだよね。
なぜかって?
介護職はハードワークなので自分自身が働くからこそ対価を得られるお仕事です。
そのため、ケアの現場に入っていない人のお給料をお支払いするためには、ヘルパーを増やして訪問先を増やした上で、ヘルパーの賃金を低くするしかないのです。
そうならないように運営するためには、経営者の腕にかかっているんですよ。
仮にお金の問題を解決したらうまくいくのかと問われたとして、これもまたそうはいかないんです。
メインでケアに入る人と交代要因として待機している人とだと、本人とヘルパーとの関係性の差やスキルの差がどうしてもできてしまいます。
「臨時交代だから我慢してくれ、穴をあけるよりはマシだろ」
これは事業所の都合であって、利用者さんからしたらたまったものではありませんよね。
休む時はお互い様ということで、シフト調整に協力してくださると本当にありがたいことなんですよ。
うちは、交代してくれた時には、交代手当というカタチでお礼をさせてもらっています。
想いはカタチにしてなんぼだよね。
「感謝」って言葉、好きな人多いかもしれないけど、本当に感謝した時ってその気持ちをアクションにつなげるものだよね。
口だけの感謝は誰にでもできるのだけれども、感謝の気持ちを普段からカタチにできる人は少ない世の中になってしまっているにかもしれませんね。
感謝の気持ちやいただいた恩を循環させると、ほんの少しだけ自分の周りもあたたかい気持ちで満たされていくものなのかもしれませんね。